動物、動物たち/ニコラ・フィリベール

私はこの監督さんの撮る映画は、ドキュメンタリー映画なのにのんびりニコニコしながら観られる感じがして、観やすいので好きみたいです。4年前の日記にも2本感想を書いてました。「パリ・ルーブル美術館の秘密」の時も、美術品が可愛くてちょっと怖かったのだけど、今回は剥製のドキュメンタリーだから、また可愛くてちょっと怖かった。一生懸命お手入れされる剥製の姿はまるで生きてるように可愛いのに、何をされても動かないから滑稽なような悲し気なような気にもなってしまう。そしてスクリーンで観ても剥製の目は怖い。映画自体が淡々としてるからか、実はちょっとうとうとしかけて観てたら、ストレッチャー?剥製を動かす時の機械のきしむ音が、動物の鳴き声っぽくて、寝ぼけてるのもあって剥製が生き返ったのかと思って一気に目が覚めた。