動物、動物たち/ニコラ・フィリベール

私はこの監督さんの撮る映画は、ドキュメンタリー映画なのにのんびりニコニコしながら観られる感じがして、観やすいので好きみたいです。4年前の日記にも2本感想を書いてました。「パリ・ルーブル美術館の秘密」の時も、美術品が可愛くてちょっと怖かったのだけど、今回は剥製のドキュメンタリーだから、また可愛くてちょっと怖かった。一生懸命お手入れされる剥製の姿はまるで生きてるように可愛いのに、何をされても動かないから滑稽なような悲し気なような気にもなってしまう。そしてスクリーンで観ても剥製の目は怖い。映画自体が淡々としてるからか、実はちょっとうとうとしかけて観てたら、ストレッチャー?剥製を動かす時の機械のきしむ音が、動物の鳴き声っぽくて、寝ぼけてるのもあって剥製が生き返ったのかと思って一気に目が覚めた。

ブログの更新が毎回久しぶりな感じで。もう少し活用したいと思います。昔はちゃんと書いてて、やっぱり自分で読み返すブログ書くのって良いなぁと思うので、またもう少し習慣にしたいなぁ。紙の日記は毎日書いてるのだけど。
とりあえず日曜日の日記。
朝から雪が降っていて、ちゃんと積もっていて、わりと感動的でした。雪の中、映画を観に銀座へ。映画公開初日というのに雪だからめちゃめちゃ空いてた。
映画を観終わった後は、新木場へ。メンバーのさとくんとるいちゃんと待ち合わせて音速ラインのライヴ。新木場という地ははまたいっそう寒い気がしましたが、ライヴはとても盛り上がっていて、楽しかったし勉強になりました。帰りもみんなでボソボソと話しながら帰ったので楽しかった。地元に戻ってからは、友達とホルモンを食べました。実は前日にも別の友達に焼き肉をご馳走になったし、ライヴ前にどんどん太ってしまいそうだし、肌も汚くなりそうでヤバい。これから野菜中心の食生活ができるように頑張ろ。

もう2日もたってしまいましたが、 8日手刀のライヴにお越しくださいました方々ありがとうございました。

そういえば、ライヴの前々日の土曜日。マシオくんと2人で個人練習でスタジオに入ることになったのだけど、さすが土曜日はほとんどのスタジオが空いてなくて(スタジオ予約に馴染みのない方にご説明すると、個人練習というシステムは、前日になっても埋まってないスタジオを、少人数のみに安価で貸してくれる、宿で言うと直前割引のようなものです)、神田のスタジオへ。
ドラムとギター1本のみのスタジオにも関わらず、テンション高く気持ちいい練習が出来た。逆に2人だからいいのか。自分の音と相手の音が合っているかそれだけに集中できる。こういう練習の必要性を身をもって理解した感じ。
その後、せっかく神田に来たのだからと、隣駅の御茶ノ水の楽器店街に行こうということになり、時間の余裕もあったため歩いたのだけど、途中、猫だらけの家(店?)から出てきたオジサンに話しかけられる。こういうのも下町っぽくてまた良いかなと思い、ちょっとした時間立ち話をしたのだけど、店先に立てかけてある「三味線」の看板にはビビった(オジサンいわく、看板はよそからの貰い物で、けして三味線屋ではないとのこと。猫屋敷の前に立てられてるたら、どう考えても誤解されちゃうと思うのだけど。)。そのオジサンの話はどうでも良くて、驚いたのはその後で、 御茶ノ水に着き、楽器店に入ろうかどうしようかという具合の時、不意に背後から声をかけられ後ろを振り返ると、なんとメンバーのさとくん!ストラップを買いに来たそうで。何かバンドの運命感じました。ついルイちゃんを探してしまいましたが、さすがにそこまでの奇跡は起こらず。それでも、何だかとても興奮したライヴの前々日でした。

肝心の8日のライヴはと言うと、何だか自分たちで思っていた以上にお客様がたくさんいて、あんなにたくさんの方々の前で演奏したのは久しぶりの気がして、いつも「聴いてくれている人が何人だろうと全力」を心がけてはいますが、やっぱりお客様が多いと自然にテンションが上がって、実力以上のライヴが出来たような気分でした。
妙に誉められてしまったりしたため、正直なところやたらと自信がついたというか、変に調子に乗ってる最中なので、ちょっと危ないくらいです。
バンドのメンバー同士って、テンションも意欲も感染しあうものだと思う。音楽への責任感と自分への厳しさと他者への想像力を養いたい。
今回のライヴの評価に甘んじず、「実力」という基本的な力の底上げへの意欲に繋げていきたいなぁ。優等生的なこと書いちゃったけど本当にそう思う。

ボルベール/ペドロ・アルモドバル

公開中、ちょっとした機会があって、バンドのマシオくんと観てきました。
アルモドバル大好きなので楽しみだったし、実際に面白かった。ラテン系の方はやっぱり根本が明るいというか強いのかなと思った。とりあえず、トラウマになるとかどころか人格とか破綻しそうなことに出くわしても、みんな意外と普通で、笑ったり冗談言ってり普通に過ごしてたりする。不謹慎かもしれないけど、私はそういう強さは好きだし、どこか憧れもあるなと感じる。(続きますー)

今日はフルメンバーでスタジオ。次のライヴも決まったから凄く楽しみ。前回のライヴの時と全く一緒のメンバーが全員集まるのは、実は凄く久しぶりだった気がする。個人的な課題もたくさんあるし、バンドとしての課題もたくさん。ちゃんと練習してどんどん挑戦していきたいなぁ。

低開発の記憶―メモリアス―/トマス・グティエレス・アレア

コマンダンテ」も観たかったのだけど、とりあえず今日はレイトショーということでこちらを鑑賞しました。
昔の貴重なフィルムがデジタル化されて上映できることになったらしい作品。
キューバ革命後、資産家なのにアメリカに亡命しないで残った男が主人公。
この人が、革命というか社会主義というか、周りの全てを低開発って見下してる感じの人で、私も現代っ子なので、社会主義って家族とかそういう単位じゃないと成立しないようにしか思えないし、この主人公の上から目線の傍観者的な視点にも妙に納得する部分がありましたが、この男はほんと嫌い。
この男が口説く低開発と呼ばれてしまう女優さんも確かにイタくて、私が全然理解できないタイプの女なのですが、近くにいたらイライラはしそうだけど、嫌いにはなれないタイプの女の子だと思った。
裁判で、低開発と呼ばれる女優さんに、この資本主義の男が勝つけれど、それでもこの男はいまいちな感情が入ってない感じ。そこがまたむかついた。でも、資本主義社会に消極的に賛成の方にこういう人って意外と多い気がする。何かキューバ革命とかあんまり詳しくは知らないから、設定はリアルじゃなかったけど、役のキャラクターが面白かったから、楽しく観られた映画だった。ゴダールの映画を観てるような感覚。
ところで、キューバの歴史を中学くらいで簡単には習った覚えがあるのですが、キューバ危機って初めて知った時はなんかかなり衝撃的だった記憶がある。地図を使って説明されながらぐるぐると描かれる線に、その時代を生きているような気になってドキドキしてました。多感な時期だったので。
そういえば、キューバ危機の「13デイズ」って映画も結構面白かった気がする。キューバ繋がりで「グアンタナモ」を見逃してたことを思い出したので、DVDで観ようと思います。

24日のライヴは初めてのライヴハウスだったけど本当に楽しかったです。来ていただいた方ありがとうございましたー!
マシオさん正式加入後1発目のライヴをやってみて、これからやってみたいことがどんどんでてくるようになった感じです。何か今すごく楽しい。
この日記を読み返したら、すぐに一年前になってしまって、一年って早いなぁと思った。と、同時に、ここ一年ほんとに日記書いてなかったなぁと思いました。

それで今日は休日で、ちょっとバーゲンを見た後、何も買わずに友達とゴハン→某ホールでライヴ鑑賞。
その後、他の飲み会に参加する予定が、早めに解散になってしまったとのことで、一人でレイトショーの映画。