華氏911/マイケル・ムーア

華氏 911 コレクターズ・エディション [DVD]「誰も知らない」よりは混んでないと聞いて、観たい気持ちが抑えきれなくなった。
ムーアは映像のテロリストのようだった。2時間いっぱいいっぱいに乱暴にメッセージを詰め込んでた。
エンディングが流れて、急に緊張がとけて、とめどなく涙が出た。この映画の批判される訳は本当はよく理解できる。でも、自分が批判しないのは、良い部分もあるから、、、だけじゃなくて、傍観者である自分への自己嫌悪もある。
私は、与えられた情報に誰にも聞こえない文句を言って、新聞の中の悲劇に涙して、複雑な世界を認識する努力さえ時に面倒くさく感じ、選挙に行く以外は社会的な行動なんて何もしてない。
そんな私には、ムーアが命をかけて撮った映画が映画的にどうであれ、全肯定はしないにしても批判する資格なんてないように思う。ドキュメンタリーじゃないという批判が多いけど、ブッシュのドキュメンタリーじゃなくても、マイケル・ムーアという映画作家のドキュメンタリーとして私は観てた。やっぱり情熱を持って生きられるようになりたいなと思った。
この、はてなにblogがある映画評論家の町山智浩(id:MachiTomo)さんの「華氏911」についての文章が愛が感じられて好き。