息子のまなざし/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ

少年に息子を殺された夫婦が、あるきっかけで犯人の少年に出会う。
佐世保の事件もそうだけど、少年犯罪とか人間による犯罪なのに加害者を裁けない犯罪って、この上なくやりきれない気持ちになる。被害者家族の、こみ上げる憎しみを抑えた演出が悶々としてて生々しい。カメラは「息子のまなざし」というタイトルの通り亡霊みたいで映画ならではの演出だった。