父、帰る/アンドレイ・ズビャギンツェフ

父、帰る [DVD]タルコフスキーの再来と聞いて観てきました。ある兄弟の元に12年ぶりにお父さんが帰ってきて、気まずい空気のまま旅行する話。映像は確かにタルコフスキーに影響受けた監督という感じがした。ただ、テーマとしては隠喩として神だとか宗教だとかがあるんだろうけど、父親不在の家族だとか家族のコミュニケーションとか、わりと現代的な感じがして、タルコフスキーよりリアルな世界だし、タルコフスキーほど哲学的という感じはしなかった。
映画としては、とても感動できた。父(なるもの)という存在との関わりの中で、子どもはどう自分を見つけ出すのかなと考えた。それが兄弟違って印象的。