ハウルの動く城/宮崎駿

私は「千と千尋の神隠し」は、これぞプロの仕事という映像に圧倒され、始まって5分で涙がこぼれたのだけど、この作品は最後まであまり心動かされなかった。私的にはイマイチ。と言っても、私はアニメ自体苦手というか疎い傾向がある。
宮崎駿映画でちゃんと観たのは、今まで3作品「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」を映画館で観たのと、「魔女の宅急便」がビデオ。その3つは好き。「カリオストロの城」「紅の豚」「もののけ姫」に関しては未見。「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」は、ビデオで観たけど、頭が世界観についていけず、途中で挫折。
つまり、これから書くのは、あくまでアニメや現実感のない話自体が苦手(嫌いな訳じゃなくて、疎い。あくまで理解するのに努力を要するというだけ。)な、私の感想。
なんというか、難解という意味ではなく、単純に意味がわかんない部分がたくさんあって映画としてよく出来てるとは言い難く感じた。「これはなんで?」「何がしたかったの?」「どうしてこうなったの?」が多い。特にラストは急に予定調和的な気がした。そんな単純じゃないんじゃないという感じ。露骨なメッセージ性も含めて「CASSHERN」を観た時と同じ印象。今までも宮崎駿を考えると、今回の映画、私は全然理解できなかったけど、親切じゃないだけで、本当はきっと深い映画で、分かりづらいのも意図的だったりするんだろうなとは思う。
宮崎駿特有の、ウジャウジャも疾走も空飛びも主人公の傍の小動物も健在。その辺りは好きな要素。