サンピエールの未亡人／パトリス・ルコント

サンピエールという島に来た死刑囚とその島にいる人妻の話。
ルコントは、尽くすというか自己犠牲的な愛の形を撮る人だけど、この作品では人妻の夫がそんな感じ。檻ごしの男と女のコミュニケーションの演出が良かった。「橋の上の娘」の、ナイフ投げといい、ルコントの映画は、セックスしない男女なのに官能的に見えるところが好き。この映画も含めて女受けみたいな感じがする。
ジュリエット・ビノシュが綺麗。何かの雑誌でフランスの大竹しのぶって書かれてたけど何か分かる。死刑囚の役のエミール・クストリッツァって映画監督で、映画も面白いけど、こんな演技も出来るなんて多才だなぁ。ハマり役だったし。