カストラート/ジェラール・コルビオ

カストラート [DVD]
昔いたカストラートと呼ばれる歌手はボーイソプラノのでいるために去勢されてたらしい。だから、避妊しないで良いから、女の人からは遊びに使われたりもしたらしい。そのカストラートとその兄の話。話としては「アマデウス」っぽい。才能に恵まれた者と恵まれなかった者。人生を楽しめてる者と楽しめない者。「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」とかも姉妹だし、話も近いけど、基本的に才能に恵まれてる人間が人生上手くいかない展開の物語って多い。この映画の場合は、人生上手くいかない理由はカストラートの手術したからだけど、才能ある人って、自己実現への欲求の強さだけその逆ベクトルのストレスを抱えるたりもするから、人生上手くいかなかったりするのかなって思う。才能に恵まれてる人は感受性が強すぎてデリケートな場合も多そうだし。感受性より理屈先行型で自己実現へのストレスも特にない私は、ちょっとだけ憧れるけど、私は私だからいいやって思う。大変そう。
カストラートは現代にはいないため、声はデジタルで作ってて、それが不評だったみたいだけど、それはそんなに気にならなかった。