カナリア/塩田明彦

カナリア [DVD]オウムをモデルにした話。新興宗教が事件を起こして、その団体の残された子どもが主人公。オウムをモデルにしてるから同じ鳥の名前のカナリアをタイトルにしたんだと思ってたら、オウムの強制捜査で、警察がカゴに入れられたカナリアを持ってたのを見て、戦うことを余儀なくされたものみたいな意味でつけたらしい。
私的には、嫌いではないけど、前にも書いたけど、私は「どこまでもいこう」と「月光の囁き」の方が好き。塩田監督の映画は、小さいテーマと狭い舞台設定みたいな感じで撮った作品の方が私は好きなのかなって思った。途中のシーンとか、ラストとか、ちょっと私の頭では理解が届かなすぎる。勘違いしてるかもしれないけど、何となく消化したよとかもなく、勘違いのしようもないくらいに、私の理解を超えてた。映画監督はみんな天才だと思うけど、私にはあまりについていけなかった。
ただ、普通に思うのは、物語のネックになる、子どものキャラクターが微妙だった気がした。子どもらしすぎるというか。私の好みじゃないってだけなのだけど。音楽は、私的には浜田真理子の音楽は合ってた感じがしたけど、向井秀徳の音楽は「害虫」の時の方が合ってた気がした。