ベティブルー/ジャン・ジャック・ベネックス

ベティ・ブルー インテグラル リニューアル完全版 [DVD]高校の時の先生に、「究極の愛が描かれている」と薦められたので観たのだけど、観終わった時かなり凹んだ。精神を病んでるベティという女性(躁鬱激しく、すぐに癇癪を起こす)と、優しさだけが取り柄みたいなゾルグという男性のラブストーリーなのだけど、究極の愛というかすごい破滅的。この上なく幸せな感じから、激しいゆえの弱さから起こる悲劇的なラストが衝撃的だった。見たくないものを見た時に、人は思いがけない行動に出たりするものだ。そして、究極の愛の行動も思いがけない。よく考えるとそうする以外選択はないよねという気はするのだけど。観終わって、「こんな凹む映画もう観たくない!」とか思ったんだけど、その後に何回か観た。素敵なシーンは凄く素敵だし。
ベネックスっていろんな映画を撮ってるけど、残酷な優しさというか、生々しい美意識を持ってる監督だと思う。この映画からハマった。