日本国憲法/ジャン・ユンカーマン

日本国憲法の第九条の護憲や改憲について、世界中の知識人のインタビューを集めたドキュメンタリー映画
今日観たんだけど、その後にシンポジウムを観たからか、どうしても映画より生で聞いた話の方が印象が強い。映画は、ソウル・フラワー・ユニオンの音楽が凄くはまってたのが、一番印象に残ってるかも。シンポジウムは、なんかたくさん印象に残ってた話あった。
シンポジウムは、ユンカーマン監督と森達也監督と漫画家石坂啓さんだったんだけど、森達也監督は前から大好きで、やっぱりセンス良いなぁと思いながら話聞いてる感じで、石坂啓さんという漫画家さんは実は私は初めて知った方だったけど、この方の話も凄く面白かった。なんというかみんな本音の人という感じがした。テレビとかじゃないからか、結構過激な発言も聞けたし。
石坂啓さんは、自分は性格が悪いから、いろいろ疑ってかかるって言ってた。テレビを観るにしても新聞を読むにしても、そういった性格の悪さは必要。性格の悪さと想像力。もし今派遣されてる自衛隊から死者が出たら、という状況をシュミレーションしてました。どういう風に情報操作される危険性があるか、どういう風に問題をすり替える危険性があるか。
あと、「私が喋れてるうちは」としきりに言ってた。やっぱり権力は怖いし、いざとなったら自分はひよるかもしれないって言ってた。
私は、何だか、最悪なパターンなんだけど、不安を解消したくて、強い思想とか考えを持たず、まあ最悪なことにはならないだろうと根拠なく楽観してて、楽観ゆえの都合の良い意味づけと、傍観者的な責任逃れをしてしまう癖がある。困ってる人は助けてあげなきゃとか、そういう感覚はある方だと思うんだけど、自分の国のこととかについて考えるとなると、なんか考えるのが嫌になってしまう。その無責任な視点を変えることから始まるのかなと思った。鵜呑みにするのでもなく反発するのでもなく、まずは疑うことはきっと大事なのだと思う。