DOLLS/北野武

Dolls [ドールズ] [DVD]一緒に観た友達が「春琴抄」だったねと言ってたから、この映画を観た後に「春琴抄」を読んだのだけど、なるほどという感じ。群像劇チックで期待しながら観たんだけど、私的にはいかにもな日本らしさが押し付けがましくてあざとかった印象でした。何か嫌。服とかも映像もなんとなくやりすぎだと思う。何か嫌。
宮台真司の本に、映画には「俺にとっての世界はこうだ」というように俺的世界を描くサリンジャー的な映画と、「(様々な俺を包括して)世界は確かにこうなっている」と世界を描くジョン・アーヴィング的な映画があると書いてて、前者は感性が合わないとウザいというように書いてて、その例に北野武を挙げてたけど、私もどうも北野武は相性が合わないみたい。自己陶酔を全て否定するつもりはないけど、北野武の自己陶酔は何だか私的には苦手。