空中庭園/豊田利晃

空中庭園 通常版 [DVD]前の日記にも書いたけど、この作品を撮った豊田監督、この前逮捕されて、ビックリ。私が全作品を観てる数少ない監督なのに。
この作品はとりあえず素晴らしい。原作の力と役者の力と演出の力か分かんないけど(薬物の力ではないはず、と私は思っています。)、凄く良い映画だったので、とりあえず公開されて良かったって思った。
角田光代原作。団地に住む、家族間に秘密を作らないというルールを決めてる家族の話。
小学生か中学生くらいの時に「岸辺のアルバム」を読んで、結婚とか出産のメリットってなんだろうって考えた思い出があるのだけど、結婚も出産もしたことがない私にとって、そのメリットもデメリットも未だに分からずにいる。
この作品を観て、そんなの結婚して出産して家族を作っても、メリットとかデメリットとか考えてる時点で、答えは出ないんじゃないかと、ふと思った。完全に想像ではあるのだけど、この映画の小泉今日子ほどではないにしても、自分が家族を作る(結婚して親になる)となると、何かしら家族というものに、あるべき姿のような幻想を持つ人って多い気もする。安らぎとか癒しとかは、実際に少なからずあるのだろうけど、所詮人間と人間なんだから、全てが上手くいく訳はなくて、でも見方によって、いろんな現象がメリットにもデメリットにも見える。良い家族を演じるって、本当にありそうというか、仲良しの家族と言われる家族は、どの家族も少しは思い当たるんじゃないかなと思う。
眠いので、続きはまた今度書きます。