TAKESHIS/北野武

TAKESHIS' [DVD]雑誌か何かに、この映画がチャーリー・カウフマンっぽいって書かれてたけど、この映画は、カウフマンと言うより、デヴィッド・リンチっぽい気がする。私には、「マルホランド・ドライブ」+「タクシードライバー」に見えた。パロディ?オマージュ?偶然?ていうか、そう見えるの私だけ?だって、「マルホランド・ドライブ」も、役者の卵が出てくるし、車だし、ヤクザみたいなの出てくるし、ショークラブみたいなの出てくるし、鮮やかだし、早送りみたいな声でてくるし、ピエロ出てくるし。あ、ピエロは「ロストハイウェイ」だっけか。
あと、見当違いを恐れずに言うと、私の中で、北野武太宰治にちょっと近い印象を受ける。その自己愛は素なのかな?演じてるのかな?みたいな。ナルシストな自分を計算で作ってて、嫌われようとしてるんじゃないかなって思える感じ。
でも、前にも書いたけど、どうも私には北野武監督作品の魅力を理解する能力がないらしくて、この、「TAKESHIS」もやっぱり苦手でした。イマイチわかんない。北野武監督は有名人で、私は一般人で、私に有名人の気持ちはわかんないけど、もしかしたら北野武監督にも一般人の本当の気持ちはわかんないのかなと思った。
映画は映画として、舞台挨拶付き試写会だったので、生の北野武大杉漣岸本加代子ビートきよしにミーハーに興奮しました。