スタンドアップ/

スタンドアップ 特別版 [DVD]試写会で観てきました。シングルマザーが子どもを養うために炭鉱で働くんだけど、その時代の女性の少ない職場、セクハラを受けてしまう話。
今でもセクハラってあると思うけど、この時代は本当に大変だったんだと思う。男の人ってほっとくと、あんなに価値観を持ってて、あんな酷いことをする人が多いのかと疑問に感じながら観てた。今は昔よりセクハラに敏感だからみんな理性で抑えてるだけで、本当はそういう価値観はあるのかな。
セクハラをする感情って、性欲と妬みが混じったものみたいに見えて、桐野夏生の「グロテスク」に書いてあったみたいに、男と女は根本的には憎み合ってるのかなと思った。男と女だけじゃなくて、女と女の間にも、セクハラの受け方と違いだとか意識の違いだとかで、人によっては妬みだとか優越だとかの感情が、あるにはあるんだと思う。だから、男の人の中には「痴漢にも合わないのは寂しい」とか、危ない解釈する人がいる。その価値観は、男も女も凄く歪んでるんだけど、今の時代にもある気がする。男も女も、その感情の歪みを歪みとして認識することが大事なんじゃないかなとか思った。
シャーリーズ・セロンは「モンスター」以来に観たけど、芯の強さが目に現れてるような、凄く魅力的な女性を演じてて、ハマり役だった。こんなキレイな人が「モンスター」をやったんだよなとしみじみ思った。役者って凄い。