SOUND SHOOT/橋本塁

私は写真とかは全く詳しくないので、カメラマンの腕と被写体の魅力が、どのように合わさってこのような写真が生まれるのか分かんないし、何と比べてとかで書けないけど、素敵な写真展でした。
私的に、ライヴの写真って、その時の楽しさを思い出すというよりは、なぜか切ない感じがするものでした。ビデオだと情報量が多いし、流れていくからライヴというものを思い出して楽しむって感じなのだけど、写真は止まってるから、楽しむというより、私も止まって考えさせられた感じ。音楽というものの力について。
だから、臨場感とか音が聞こえてくると言うよりは、視点的に、客席でもステージでもないところって感じの写真が多い気がして、不思議な印象だった。人間の視点じゃない気がすると言うか、被写体が人間っぽさ剥き出しなのもあって、死者が生者を見てるみたいな感じがした。私があんまり写真を知らないから、普通のことでも不思議に思えてしまうだけなのかもしれないけれど。