狂人教育/劇団☆A・P・B-Tokyo

寺山修司は、私はもちろんリアルタイムでは知らなくて、でも映画とか本とかで知ってはいたので、セーラー服だ!学生服だ!どもりだ!差別用語だ!この台詞聞いたことある!とか、最初はそんな具合に感動してました。
ラスト近くになって、演劇とか何か?人間とは何か?みたいのを、お芝居のような現実のような感じに語ってるシーンが、凄く寺山修司っぽくてドキドキしたり。
最後に、役者さんの自己紹介のような感じで、マッチの火で自らを照らして、寺山修司に関わる言葉(?)みたいのと名前を言うみたいな感じだったんだけど、「どんな鳥だって想像力よりは高く飛ぶことはできない」とか「花に嵐のたとえもあるさ、サヨナラだけが人生だ」とか名言ばかりで、ここ阿佐ヶ谷は寺山修司が亡くなった場所なんだなぁ、とかも考えてたら、胸がつまって泣けてきました。トドメのように寺山修司自身による短歌の朗読が流れて、それが何で泣けちゃうのかわかんないけど、どうしようもなく切なくなった。