ゆれる/西川美和

ゆれる [DVD]試写会で観てきました。濃い兄弟の話で面白かった。
この監督さんの前作の「蛇イチゴ」も兄妹モノで面白かったけど、今回のは男同士だからかもっと濃い感じがして、前より面白かった。同じ兄弟でも、「間宮兄弟」とかは、映画自体も私的にはあまり楽しめなかったんだけど、それはもしかしたら私が「兄弟」って感じを期待してたからつまらなく思えたのかもしれない。「間宮兄弟」は、ゲイみたいな兄弟に見えたというのは言い過ぎかもしれないけど、兄弟よりは姉妹とかそんな感じでとにかく兄弟っぽくはない気がした。
兄弟って、第1子より第2子がモテるケースがやたら多い気がする。この映画の兄弟もそうだけど、これは何でだろうと、知人と話し合った。まず長男はしっかりしなきゃという思いで、あんまり笑わなくなる。次男以下は自由奔放だからよく笑う。男性というのは筋肉がつきやすいから、顔つきが次男の方が笑った感じで筋肉がついて、人に好かれる顔つきになる。だから、姉妹は女だから筋肉があんまりつかないから、ルックスのレベルも大差はない、という説。適当だけど。
オダギリジョーは、相変わらず色っぽかったし、香川照之の演技はマジでキモくて凄かった。真木よう子の重さも痛くて良かった。真木よう子はルックスがつみきみほに似てるなぁなんて思った。
裁判シーンの空気の変わり方が迫力あった。特に木村祐一が、面白いキャラと真面目なキャラが交互に出てくるのが怖い。裁判とかお葬式とか、真剣な場でも、緊張感あったりなかったりで、実際そんなもんなのかなぁなんて思ったり。
タイトルの通り、いろんなものが超ゆれてる映画だった。