LAST/石田衣良

LASTいろんな人間のLAST(最後)を書いた短編集。そういえば「LAST」って「去年の」っていう意味もあった気がするけど、この小説には関係ないみたい。
最後の仕事とか、最後の電話とか、そんな感じ。借金ネタが多いんだけど、何だか石田衣良って、現実感を感じないから怖くない。それなりに面白いんだけど、まとまりすぎてるからかな。石田衣良の作品は、エンターテイメントとしては良いかもしれないけど、本音とか自分を小説に書くつもりがないみたいで、生々しさを感じないから、どこか物足りなく感じる。