山ん中の獅見朋成雄/舞城王太郎

山ん中の獅見朋成雄舞城王太郎って、今のところ4冊読んだけど、この文体と雰囲気は何だかクセになる。愛を信じて全力で強く生きる登場人物が多くて、元気になる。
背中に鬣が生えてて、オリンピックに出られるほどの足の速さをもつ少年が、山の中のモヒ寛という男に書道を習う話。
モヒ寛が何者かに襲われてからが、なんだけどいわゆるミステリーじゃない。「千と千尋の神隠し」をエグくした感じ。
擬音はヘンテコだし、話し言葉みたいな軽いノリだけど、かなりグロい。それなのに切ないし何だか青春感じる。一生懸命生きて楽しみたいなという気持ちになりました。