ナルシスとプシュケ/

ナルシスというキャラクターは、ギリシャ神話が元になってるらしい。自己愛のナルシス。確か水仙の花って意味だっけ?この映画に出てくる男性も自己愛が強い。
といっても、自己愛の強さが想像より生々しくなかった。自己愛性人格障害みたいな感じかと思ってたら、ちょっと違った。自分は梅毒なのに女性とエッチしたがって、断られたら、感染させたジプシーを恨む言葉を言って、何かと同情をひいてる雰囲気。確かに自己愛が強い。変なグロさはあるのだけど。
この映画を撮ったのは、ハンガリーの監督で、もう亡くなってるらしい。ハンガリーって自殺率一位とか聞くから、暗いイメージあったけど、映画はところどころ笑えた。ラストは暗かったけど。
映画の後は主演のウド・キアが出てきて、質疑応答の時間。この人、普段はラース・フォン・トリアー映画の常連らしい。どおりで見たことあるなと思った。質疑応答が終わって、ウド・キアさん、普通にロビーにいた。外国の役者って、日本の役者とは仕事の規模が違ったりするから、もっと壁の高い感じなのかと思ったら、ウドさんはみんなと握手したりして、めちゃめちゃ良い感じの人だった。