トニー滝谷／市川準

村上春樹の短編の映画化。
トニー滝谷という孤独な男が、病的に服が好きな女性と恋をし結婚するが、その女性が死んでしまい、また孤独になってしまう話。
実は私、村上春樹が大好きなんですが、実は私、この作品読んでないです。長編は全部読んだけど、短編はあまり読んでないです。なんとなく。でも、この映画の映像の中の喪失感とか孤独感とか、淡々とした時間の流れの中のマイペースな主人公とか、ちゃんと村上春樹の文章のイメージにピッタリだった。宮沢りえは、本当に服が似合ってて魅力的だったし、イッセー尾形も「やれやれ」って言いそうなキャラクターだったし、坂本龍一の音楽も良かった。
外国の映画監督が村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」だったか「羊をめぐる冒険」だったかを映画化しようとしてるって話を、何かで読んで、調べまくってるんだけど分からない。あの記事は夢だったのかな。