ジョンレノン対火星人/高橋源一郎

ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫)高橋源一郎って、小説は初めて読んだのだけど、面白い。書評とかエッセイとかコラムみたいなののイメージが強いのだけど、そういうの読んでも私的に好きなセンスを持ってる作家だと思ってた。最近だと、イラクの人質の事件の時に朝日新聞に書いた文章は、本人も日記で問題あるとは書いてたけど、あの皮肉な感じの書き方は私は好きだった。
小説は、何だか寺山修司の「あゝ、荒野」を思い出した。群像劇っぽい感じとか、絶妙な感じの固有名詞がよく出てきたりとか。小説の話とは違うけど、競馬好きだったりとか。物語としてはよく分かんなかったのだけど、発想が面白いから凄い楽しめて、すぐに他の小説を読みに図書館に行った。グロかったりとか痛々しかったり切なかったりするんだけど、何だか全然分かんないけど言葉のセンスが凄く好き。