5月文楽公演

私は、文楽というもの自体、まだ4回目の初心者。でも、ほんとハマりつつあります。
「寿柱立万歳」「ひらかな盛衰記(松右衛門内より逆櫓の段)」「艶容女舞衣(上塩町酒屋の段)」「艶容女舞衣(上塩町酒屋の段)」「契情倭荘子(蝶の道行)」と、四本立てでした。
最初のと、最後のは、ストーリーものというより、踊りものって感じでした。「艶容女舞衣」は、面白かったけど、やばいやばい、うっかり普段の感覚を持ちこんで聞いてしまうと、引いてしまうほどの激しい話でした。相変わらず、まだ、感情移入したり泣いたりとかはできません。楽しんではいるのですが。
それで、「ひらかな盛衰記」っていうのが、名前も聞いたことあったし、一番楽しみにしてたのですが、正直言うと、開演前にパンフを読み切ることが出来ず、ストーリーがあやふやになり、変な緊張感のせいか、物凄い睡魔に襲われて、何回か意識を失いかけ、物語にはかなりおいていかれてました。でも、この演目、三味線を弾いてた方の襲名?の何かすごいやつだったみたいで、三味線がいつもに増して格好良くて、うっとりでした。席が三味線の方に近かったこともあり、そちらばかり見てしまい、三味線の音ばかり聞いてしまい、物語からはよりいっそうおいていかれてしまいましたが。
後から調べたら、この三味線の方は鶴澤燕三さんという方でした。2月の公演で曲弾きっていうやつやってたから、顔は覚えてました。私は、一応自分もギターを弾いてることもあり、弦楽器に対する憧れが強い気がします。この演目の三味線は、文楽独特の三味線ラインで、ずっと動いてるけど、繰り返しとかじゃないのが凄い。大夫の方と三味線の方から醸し出される、この方々は同じ時間が流れているのだなと心から感じられるグルーヴ感が、クライマックスに達する時、今日文楽来て良かったなとか、文楽という文化に出会えて良かったなぁとか感じます。とか、言いながら、行くと毎回一回は寝てしまうのだけど。