ZOO/乙一

ZOO乙一の短編集。帯の言葉が北上次郎さんの感想「何なんだコレは」。その感じわかる。この若さでこの面白さは素晴らしすぎる。いろんなタイプの短編があって飽きずに楽しめるし、怖がりの私でも読める感じのホラーだし。ホラーというかサスペンスというかミステリーというかジャンルに分けられない感じではあるけど、意外性だとか設定だとか面白い。
とりあえず乙一って絶対映画いっぱい観てるだろうなって思った。タイトルにもなってる「ZOO」。小説中にもピーター・グリーナウェイの同タイトルの映画がでてくる。サイコサスペンスな感じで、面白い。けど、私的に表題作はわりと呆気ない印象で、明らかに「CUBE」を意識してる「SEVEN ROOMS」が一番面白かった。内容の濃さからいったら「CUBE」より良かったと思った。
今この本の帯に「映画化」って書いてあるみたいだけど、どれが映画化するんだろう。「ZOO」か「SEVEN ROOMS」かな。興味あるけど映画で観るには怖すぎる。