ヨコハマメリー/

ヨコハマメリー [DVD]伊勢佐木町に何十年も立ってたメリーさんと呼ばれる娼婦の話。伊勢佐木町で観てきました。
メリーさんは、舞妓さんのような白塗りで、目の周りはヤマンバのように真っ黒で、口だけ赤い。ぶっちゃけわりと不気味。映画の中のインタビューで、女優さんが言ってたけど、ピエロのメイクのようなものなのかも。
メリーさんは、70歳過ぎまで伊勢佐木町に娼婦として立ってて、ある時から姿を消したらしい。そのメリーさんを探すべく、メリーさんと関わりのあったいろんな方のインタビューを集めたドキュメンタリー。
ちなみにメリーさんは、去年に故郷の老人ホームでひっそりと亡くなったそうです。
私的には、この映画は、めちゃめちゃ期待以上でした。森達也監督が涙したというラストシーン。私も泣いたし。ドキュメンタリー映画として、凄くリアルで苦しいのに、ファンタジーみたいに幸せな部分もあって。
正直なところ、全てのインタビューが面白かった訳ではないけど、途中でよく理解できない演出もあったけど、その後に出てくる被写体の魅力に引き込まれて細かいことはどうでもよくなる感じ。隣のオバサン(とおばあさんの間くらいの人)とか、スクリーンに写される写真を観て、「あら、良い顔してるわ」とか呟いてた。私も心の中では呟いてました。
死ぬまで苦労ばかりでも、不幸じゃない生き方は出来るんだと、そんな当たり前のことを思った。