刑務所の看守と囚人というシュミレーションによる人体実験の話。実際の話らしい。 人間って本当にこんなに変わるの？そんなにすぐになりきれるものなの？って感じ。何年か前に未来日記？とかいう番組が流行ってたけど、私は観たことないんだけど、確か友達の…

天皇にパチンコ玉を撃ったで有名な（？）奥崎謙三のドキュメンタリー。久々に止まらなくなるビデオを観た。観てしまった！って感じ。人が人を真剣に言葉で攻撃してる姿は見入ってしまう。私には正直、この映画や被写体の奥崎謙三は、思想とかはどうでも良く…

富士の樹海で自殺しようとしてる何人かを巡る群像劇っていうか、オムニバス？って感じ。なんていうか、正直言って、私にはこの映画が何を伝えようとしてるのか謎でした。とりあえず、自殺はしない方が良いということなのかなとも思ったのだけど、一番メイン…

神とか無敵とか、タイトル（邦題）が胡散臭いなぁと思って観てたら、その胡散臭さと向き合うような感じの映画だった。ティム・ロスの演技は迫力あって、この映画の思惑を表現するのに適役だったと思う。普通に騙された。感動作ではあるのだけど、いくつか凄…

アビバという１２歳の少女が主人公。アビバは、たくさん子どもを生んで、たくさん愛することを夢みていて、望み通り妊娠するも、年齢から両親に中絶させられる。それで家を出て、いろんな人に出会って、いろんな経験をする。という話なんだけど、このアビバ…

あんまり説明しちゃいけない感じがする。と言うのも、周りに「予備知識も評判も何も聞かずに、とりあえず観ろ」と言われ、観て「なるほど。これは何も聞かずに観て正解だわ」って思った。予備知識なく観るのがオススメ。とりあえず、逃げ場のない感じ。

若い時に海に飛び込みをして、頭を打って半身不随になってしまった男性が、家族や友人など、いろんな人に愛され支えられながらも、そんな人生の中で死ぬ権利＝尊厳死を主張する話でした。 何だか尊厳死に対するリトマス試験紙みたいな映画だなぁと思いました…

ドイツ統一くらいの時代の話かなと勝手に想像してたら、今の時代の話でした。でも、それがリアルだったかも。最初の方に「なぜ今の時代は学生運動が起きないか。あの当時失敗したものは、今だって上手くいくはずがない」みたいな台詞があるんだけど、その感…

期待通り夢中になって観られました。途中で何となく「ミスティックリバー」を思い出しました。大人の一つの過ちによって運命が連鎖してく感じ。因果応報というか。「ミスティックリバー」の、男気を抜いて、やらしさを足したみたいな印象でした。罪悪感とか…

舞台は、人間が死んだ後に天国に行く前に集まる場所。人は一つだけ思い出を選んで、その思い出だけを天国に持っていけるという設定で、設定はファンタジーなのに、まるでドキュメントのような感じでカメラに向かってそれぞれの人が語る。不思議な感じなのだ…

父の死から、トム・クルーズ演じる男が、ダスティン・ホフマン演じる自閉症の兄の存在を知り会いに行く話。最初は遺産のことで会いに行くのだけど、二人のコミュニケーションは親密になっていく。ダスティン・ホフマンの演技は面白いというか、凄い。凄すぎ…

３組のカップルと、それをとりまく人たちの話って感じでした。エッチしたり、ケンカしたり、浮気したり。確か、この映画の主演のシャルロット・ゲンズブールとイヴァン・アタルは実際の夫婦。ほんとにあんな感じなのかしらというくらいリアルな家庭って感じ…

一緒に観た友達が「春琴抄」だったねと言ってたから、この映画を観た後に「春琴抄」を読んだのだけど、なるほどという感じ。群像劇チックで期待しながら観たんだけど、私的にはいかにもな日本らしさが押し付けがましくてあざとかった印象でした。何か嫌。服…

日本国憲法の第九条の護憲や改憲について、世界中の知識人のインタビューを集めたドキュメンタリー映画。 今日観たんだけど、その後にシンポジウムを観たからか、どうしても映画より生で聞いた話の方が印象が強い。映画は、ソウル・フラワー・ユニオンの音楽…

あるテレビ番組のプロデューサーが、一人の男をターゲットにして、本人には知らせずにその人の周りを役者でかためて、本人に気付かれないように２４時間テレビカメラが撮ってドラマにする話。 この作品の、自分以外がみんなグルで、みんな演じててどこかにテ…

高田渡のドキュメンタリー映画。というより、高田渡のプロモーションビデオという感じで、テレビの特集番組みたいな感じがした。観終わった時に良い映画を観たなぁって思ったけど、それはほとんど監督の力ではなく被写体の魅力なんだろうなと思った。でも、…

昨日に続いて桜シリーズ。次は、梶井基次郎の「桜の樹の下には」の感想とか書こうかな。あれ読んでから桜の見方かわった。桜の樹の下には、アレがある気がしてしょうがない。 この映画は、ずいぶん前にユーロスペースで観て、ビデオにもなってない映画？っぽ…

お花見してきて桜の映画思い出した。 文化祭でチェーホフの「櫻の園」を上演するのが恒例のある女子校の演劇部。ある部員の喫煙が見つかって、上演中止の危機になる。 女子校って私は行ったことないけど、本当にこんな独特の雰囲気があるのかな。この映画に…

デビッド・リンチみたいな、夢だか現実だかわかんないというか、現実を超えた謎解き系という感じ。２回観ないと分かんない系。とか言って、実は私劇場で２回観たんだけど、よく分かんなかった。一応は分かったのだけど、ネタばれになるから書きません。でも…

この前銀杏BOYZを観てきたから、なんとなくこの映画を思い出した。バンド系青春映画。クドカンの脚本だけど、かなり原作に忠実に書いたらしい。 銀杏BOYZのライブは正直なところイマイチだったのだけど、この映画の峯田和伸は凄く魅力的だったと思う。中村獅…

日本が敗戦した直後、アメリカの進駐軍のジャズクラブで、アメリカ人相手にジャズを演奏するっていう、なんていうか屈辱的って感じの日本人バンドの話。 「戦場のメリークリスマス」もそうだけど、民族も文化も違う人間たちなのに、戦争という巨大な悲劇のせ…

高校の時の先生に、「究極の愛が描かれている」と薦められたので観たのだけど、観終わった時かなり凹んだ。精神を病んでるベティという女性（躁鬱激しく、すぐに癇癪を起こす）と、優しさだけが取り柄みたいなゾルグという男性のラブストーリーなのだけど、…

コメディでラブストーリーでミステリーの要素もあって、映画的な魅力の詰まってる映画。ＰＴＡ監督は、「マグノリア」といい「ブギーナイツ」といい、ちょっとひねくれた感動と長い映画という印象が強いから、わりと王道の面白さとこの短さは意外だった。で…

通称「三里塚の冬」。フィルムセンターで５００円。ほぼ満席でした。 小川紳介の映画は、相変わらず変な気持ちになった。私は、ああいう闘争とかを、崇高なものと感じる反面、心のどこかでは単なる怖いモノ見たさ的な感覚で見てる気がする。不謹慎なのかもし…

オウムをモデルにした話。新興宗教が事件を起こして、その団体の残された子どもが主人公。オウムをモデルにしてるから同じ鳥の名前のカナリアをタイトルにしたんだと思ってたら、オウムの強制捜査で、警察がカゴに入れられたカナリアを持ってたのを見て、戦…

クドカンの初監督作品。原作はしりあがり寿で音楽はZAZEN BOYS。 映画として素晴らしいとか思った訳じゃないけど、小ネタ満載のクドカンワールド全開で、単純にくつろいで笑えて楽しめた感じでした。「木更津キャッツアイ」とかの方が好きだけど。私的には、…

私は、この監督の子どもの撮り方とか、変態っぽい感覚は大好きなのだけど、意識された「イマドキ」って感じは何か好きじゃない。宮崎あおいはハマり役で良かったし、たまの石川さんも良かったし、楽しめたのだけど、私はやっぱり塩田明彦監督は最初の頃のが…

ヤバい。超好き。チャーリー・カウフマンという脚本家は、何かの中で遊ぶみたいな話が多い気がする。「マルコビッチの穴」はマルコビッチに入る話だし、「アダプテーション」は劇中劇みたいな話だし、「ヒューマン・ネイチャー」は、観てないから分からない…

印象としては、前半は援交少女とその親友の話。後半は少女と親の話。という感じで、話が２つある感じ。 この映画は、友情にしても親子愛にしても何となくエロティックで切なくて、独特だった。試写会でアンケートがあって、どの人物に一番感情移入したかって…

売れないロックミュージシャンが、教師をやってる友達の代わりに、学校に内緒で教師として働く話。すごい分かりやすく物語が展開して、ロック大好きな偽物の先生が、生徒たちにロックを教えていくんだけど、生徒もみんな楽しく楽器演奏するようになって、し…